岡田監督講演語録

岡田監督講演語録

え~実は金沢で昨日岡田監督の講演がありました。

といっても阪神の岡田監督ではありません。

サッカー日本代表監督に就任なさった岡田氏の講演です。

金沢の商社のビジネスフェアの基調講演にこられたのですが

就任前に依頼していたので断りきれずに来沢してもらうことになったようです。

超ラッキーでした・・・

とういうことで私の聞いた講演内容を記します。

本内容はあくまでも一個人が講演で聞いた内容を個人の理解でまとめたものですので

講演者本人の意図を正確に把握できていない懸念があることを前提に

お読みください。


岡田日本代表監督講演録


目標は組織の構成員の末端まで自分のためのものと思わせないと機能しない。
京セラはパートのおばちゃんまで目標は浸透させているとのこと。
ただ目標を浸透させるだけでよいかというとそうではない。目標を浸透させて結果を出してもそれだけでは構成員の成長につながらないし、長続きしない。結果を出したときにはなぜその目標を設定したのかという目的・理念あるいは想いがないと長続きしない。

チームの監督として必ずすることはチーム哲学をつくること(今回の日本代表では途中から引き継いだのでつくらない)、うまくいっているときもうまくいっていないときも元となる考え方はこれ!!というものをつくりこれを選手に徹底する。
人間の脳は新皮質と旧皮質に分かれていることが最近の研究でわかってきた。新皮質は人間だけ発達しているのだが、ここは論理的思考等をつかさどっている。演算速度が遅い。
旧皮質は演算速度が速い、したがってここにうまくチーム哲学を刷り込むことができると成功する。スポーツは新皮質で取り組んでもうまくいかない。特に点取り屋は絶対に育たない。日本人はまじめすぎるので何でも新皮質を使って学習しようとする。ブラジルの選手なんかが日本に来ると急にエースストライカーとして活躍できるのは旧皮質でプレイすることが刷り込まれているからだ。

横浜マリノスでは4つのテーマとひとつのキーワードを哲学として掲げてきた。
Enjoy,Thinking by yourself,Concentration,Aggressive play,の4つとコミュニケーションだ。

①Enjoy スポーツは楽しくやらないと絶対にうまくならない。「ミスしたくない」という発想はNGである。コンサドーレの1年目では「世界に通用するサッカー」を掲げたが失敗した。結果的に自分ができないことを他人に強いていた。それ以降はenjoyを意識した。それから結果が出始めたように思う。自分は失敗することをなんとも思わなくなったように思う。昨年8月にマリノスの監督を辞任したときも自分ではほとんど落ち込まなかったように思う。環境が変わるということは新たなチャレンジができるということなのですごくわくわくする。ちなみに勝ちに執着すると勝てなくなる。勝ちにこだわることと勝ちに執着することは違う。言い換えれば集中と執着は違う。集中とは全体がよく見えている状態で今何をしなければならないかがわかっている状態。執着とは目先の勝ちにこだわって視野が狭くなっている状態である。これでは勝てない。

②Thinking by yourself チームのことを考えろ
最近の研究でわかってきたことだが遺伝子は自分のことしか考えない。したがってこれは新皮質でチームのことを考えるよう教育してゆかねばならない。人間は性善説、組織は性悪説で捉えるのがだとうだと思う。組織の中だと自分だけ・・という意識が必ず芽生えてくる。そこを押さえるのがマネジャーの仕事だ。

もうひとつThinking by yourselfの意味は自分で考えて行動しろということ。コーチは選手を育てるのが仕事だというが僕は選手の育つのを邪魔をしろといっている。芝生はある程度水たち、肥料たちをすると簡単にはげない強い芝生に育つといわれている。ある程度まで追い込まないと本当に強い生きる力というのは出てこないようである。選手についても同じことが言える。たとえばスランプに陥っている選手を周囲が助けてやるとそのときはうまく引き上げることができるかもしれないが2度目のスランプに陥ったときはほとんどの選手はそこで終わってしまう。最初のスランプのときに放っておくと半分はそのままだめになるが半分は自分で立ち直る方法を見つける、いちど自分で這い上がれた人間は次も大抵乗り越えることができるようになる。よく監督の仕事は難破船の船長になぞらえられるがつまりは生き残るべき人間を選別しそのものを安全な場所まで送り届けるのが仕事ということ。全員残そうとして全員が遭難というのは監督失格であり。極限状況で全員生き残れない状況であればこのような非常な決断をするのがリーダーの務めであると考えている。

③concentration これは今できることをしっかりやるということ。今できないことをあれこれ考えてもしょうがない。これは人間なのでなかなか難しいことだが今できることに集中しろということである。

④Aggressive play 勝つことにこだわれ!!
何をやっても勝てというわけではない。勝つためにベストを尽くすということ。極端な話負けてもかまわない。ベストを尽くしてだめだったらしょうがない。これは次につながることが多い。失敗を恐れて何もしないというのは一番だめ!!

コミュニケーション
コミュニケーションとはお互いを認め合うことだと思う。チーム全体が仲良しというのはありえないがお互いを認め合っていれば組織としてはうまくいく。そのためには自分を認めてもらうために努力することも重要である。また基本は挨拶であると思う。日本人は挨拶が下手だと思うが挨拶からきちんとやってゆかないとうまくコミュニケートできないように思う。

チームプレィのベースはプロ意識とモラルだと考えている。毎日きちんと練習することはアマチュアでもやっている。トレーニングには3要素というものがある。「休養」と「栄養」と「超回復」のことだがトレーニングを行ったあとにこの3つをバランスよく取得しないとレベルアップしない。プロならここまできちんと自己管理しなければならない。これがプロ意識ということ。
二つ目のモラルだがこれは口うるさく言って見につけさせるのではなく自然にやらせるように持ってゆくことが重要。自然にやらせるように持って行くためにいろんなところに気配りすることがマネジャーの仕事であるように思う。勝負ことの勝敗を分けることの半分以上は小さなことの積み重ねできまる。したがって細かい部分にまでモラル面に気を配ることも非常に重要であるように思う。

試合が始まってしまうと監督の仕事は決断をすることになる。決断というのは理屈ではできない、最後は勘できまる。勘で決断するときは開き直れることができるかどうかが重要!!開き直った状態での勘はかなりの確率で正しいように思う。逆に雑念が入ると失敗する。人間は極限まで追い詰められると生存本能にスィッチが入って正しい判断ができるようになるらしい。開き直れるかどうかはどん底を経験しているかどうかできまるように思う。雑念というか私心が入ると決断できない。いかに邪念を捨てるかが重要。

実際の講演内容はご本人の経験を元に実在の選手の名前も出て
具体的でわかりやすいものでしたがさすがにそこまで記すことは
諸々問題が発生すると思いますので割愛させていただきます。

組織論、リーダー論として非常に実践的な内容でした。

byやまきん
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